おかみさん手帖

今晩は工組青年部。

この長石の岩は信楽で採れたものです。100%信楽産です。
それを1250℃で陶器と一緒に焼きました。
しかし信楽の方でも見たことはない方が多いと思います。
僕も知りませんでした。
(普通、焼かないで粉や粒になってます)

 二十数年前から信楽陶器工業協同組合青年部の活動の1つに「陶供養」という事業があります。
陶器は割れ物です、商品になる途中での失敗、使ってるうちに割れた陶器への供養。。
今まで信楽焼が続いたのも先人(陶土)のおかげ、そういう方々に対しての感謝。。
これからの信楽焼を盛り上げていく為の後人への希望。
過去ー現在ー未来の3点の気持ちのシンボルやアピールになるようにと
「陶供養碑」を建てる計画が当初から、ずーと前からありまして、
その為に建立資金を貯めようと売り出しをしてました。
僕も数年ですが携わってました。
しかしここ近年は信楽の同時期に売出しが増えまして意味合いがボケて観えそうなんで式典だけの陶供養が行われてました。。
しかしその式典も宗教色が濃く周りの方に不評で行きづまりがちでした。(この辺は個人の見解です)。。
資金の方も溜まったままでそろそろ陶供養碑を建てて違った感謝の仕方をしようという話になり、時代と年齢でそんな大切なモニュメント(碑より宗教色の薄いもの)の
委員長に選んでいただいて去年の夏くらいから青年部で悩んでました。
初めは1人一案、感謝の気持ちで手を合わした形、3つの柱を立てる形、
僕の案は陶器に親しんで貰いたいと遊べる形。。。などなど。。。。
何回かの委員会が過ぎましたが今ひとつ。。
そこで絡まった紐を解くように一つ一つ皆に問いました。。何故してるの?信楽って何?
その中で信楽人でしか出来ないものは?。。「信楽の物を使えないか!」
木や土もありますが信楽の地面。石(長石)も使えるかも。。
今までからある先人(地面)を使って僕らが手を加え(現在)未来の人への信楽へのアピールになる。
これは一度やってみよう。という事で試しに畑長石さんへ行きました。
ビックリしました!ちょっとした海外。仮面ライダーでしか見たことない世界でした。(溜まっていた池の色がスカイブルーで綺麗でした)
そこで頂いた長石。陶器をしている人でも長石の塊はナカナカ見ないものです。
僕もへぇ~。と思いながら5キロはある塊を窯の中へ。。
三日後出てきてビックリ(何じゃこりゃ~!!)
誰に見せても同じ意見。力が違う。。凄い。。
それがもう去年、もうこれを主に使ってモニュメントを造ろう。見たこともない物になると思いました。。。
しかし、そこからが大変×10、技術的なんで端折りますが。。
何もしてない訳ではなかったですが、もう10月。。陶器の焼き方は解りますが
石、しかも外用建材。。。しつこいですがもう一度、[大変した]。。
しかし、しかしちょっとずつ解ってきた。出来る事とやるには難しい事。
その時に県大の学生の方から「HOUSEに石を使った壁を造りたい」と
それならば、モニュメントのサンプルで一度、造ってっと。。
長石を工組青年部に貰い後は見てのとおり。^^

出来てからの方が長いですが。。長~い話でした。 感謝。
PS最後の方のキーワード。。。県大。。HOUSE
  詳細は探してみてください。。

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